不勉強というか乗り遅れ

デビッド・ボウイが亡くなったということで、音楽業界的にはかなりの衝撃が走っている様子。

 

なんだけど、自分の不勉強でこの出来事がどれだけ悲しくて大きな損失なのかよく分からないのがちょっと悔しいというか、不謹慎な言い方をするともったいないという気持ちになる。

 

おそらく全盛期の頃はまだ自分は生まれてないし、世代的にはまあ聴いてなくて当然といえば当然ではあるんだけど

「音楽好きを自称するなら(自分の好みとかは抜きにして)もちろん抑えてるよね」

的な雰囲気を感じるミュージシャンを知らない、という自分に対してちょっとモヤモヤする現象が起きているのである。

 

自分が気に入った曲やアーティストが「この人の音楽って聴いた感じ、明らかにイエスの影響が強いよね」「リフがほぼまんまボブ・ディランのあの曲だよね。パクりではないけどオマージュ色が強い曲だね。歌詞もアンサーになってる」みたいなことに気づかない事は良くないんじゃないかなあと思ったりもするのである。

 

例えば透明雑誌を聴いて、「こんなバンド今の日本にはいなかったよなあ。すげえかっこいい」と思うのはもちろん構わないんだけど、それ日本のナンバーガールが源流だよ、的な

「気づいてないからしょうがないけど間違った感想を持ってしまう」現象が怖いのである。

間違った、という表現は違うかもしれない。「事実を知っている人と知らない人で感想がかなり変わってしまう」現象に何か恐怖を感じてしまうというか。

 

自分は80年代以前に関してほぼ無知と言っていい状態なので、こういう現象は結構頻繁に起きるのである。

といってもこの現象は嫌だなあと思いつつも、結局ズルズルと改善(?)しないまま年月が経っているので、本心では「どうでもいい」と思っているんだろう。