初期衝動と超える難しさ

モーモールルギャバンが活動を再開した。

 

それ自体は嬉しいことではあるが、今後の活動はなかなか本人達にとっては苦しいものになるのかもしれない、と思っている。

 

モーモールルギャバンは1stの「野口、久津川で爆死」の出来があまりにも良く、その後4枚アルバムを出したがどのアルバムを聴いても

「やっぱ1stが1番良かったよね~」というような状態になってしまった。

 

「サイケな恋人」、「ユキちゃん」という代表曲に並ぶ曲が出てこなかったのである。

 

そうなると思うように人気が伸びないし、せっかくメジャーデビューをしても結果が付いてこない。ということで一旦活動を休止して完全にフェードアウトするのを避けた、というのが現在の状況なのではないかと勝手に妄想している。

まあホルモンみたいに女性メンバーの産休、とかかもしれないけど。

 

初期(1st、あるいはインディーズ盤)が最高傑作、というバンドは少なくない。ルーツとなる音楽に影響を受けまくり、若さと初期衝動が詰まったアルバムは二度と同じようなものは作れない。

経験と実力が付いてきて、小奇麗にまとまった3rdアルバムあたりからは面白味が無く、つまらなくなったな、という印象になりやすいのだ。

さらにルーツとなる音楽からの脱却を目指し、独自色を強く押し出した結果逆に安っぽくなったりと、継続して良いアルバムを出すということはなかなか難しいものなのではないかと思う。