レーシック手術を受けた。

 

 

■手術まで

両目とも視力は0.05ぐらいで、何かしら人間に会ったり、外に出るときはほとんどコンタクト、人に合わない時はメガネだ。

 

仕事でPCとにらめっこする時間が増えて、コンタクトをして仕事をしてると疲れ目がひどく、連動して肩こり→頭痛 という状態が慢性的だったため、なんとか改善したいと思ってレーシックを思いついた。

コンタクトじゃなくなるだけで疲れ目が解消するという保証は全然無いし、むしろ悪化するリスクも抱えることになるんだけど、なによりコンタクトを買ったり付けたり外したりする行動も嫌だったので「裸眼視力改善>リスク+コスト」と判断して手術することにした。ちなみにあまり言いたくないけど費用は32万だ。

レーシックは歯科(ホワイトニングなど)や美容外科などと一緒で商売っ気が強い印象で、これボッタクリだろうなあと思いつつ、家と職場両方に近くて色んな方面の口コミも悪くないクリニックにした。

 

■手術までの検査など 

検診をして特に問題なかったので手術日を決め、数日前からコンタクトは付けず感染予防の目薬をさして過ごした。

手術翌日は検診が必須なんだけど、自分は2日連続で空いてる日が無かったのでちょっと無理を言って受付時間を延ばしてもらい、手術(休日)→検診(仕事終わり)という形にした。

 

 

■手術 

手術は思ったより物々しいというか、目を固定する目的っぽい装置をはめる時がかなりの恐怖体験だった。ググググっと目の外周を強く押されて、目がガバっと開かれて、かつ奥に奥に体重をかけられる。(眼球にすっごい体重かけてるけど大丈夫?グシャってならない?)とか思ってた。骨に響く圧迫感もなかなかのモノだった。

麻酔が効いてるので目の表面の痛みは無いんだけど、(いま目玉がブリーン!って出てる状態なんだろうか…)みたいなことを思いつつ、新感覚だったので思わず全身に力が入ってしまった。

 

あとレーザーを照射してる時、一瞬だけ焦げ臭いんだよね。「人体(タンパク質)が燃焼した!うわ!髪の毛とかならまだ良いけど、このニオイは目ん玉由来のものだぞ!しかも自分の!」と思ってこれまたちょっとビビった。

 

目玉を固定する装置の圧力が強すぎて、光点をずっと見つめてるのが完全に不可能だった。

正直レーザー当たってる時とか光点すら見えてなかったし、「おいおいこれ良からぬ場所にレーザー当たるのでは?そもそも今白目むいてレーザー当てようが無い状態かもしれなくね?」みたいなことを思ってた。特に手術中に注意されることも無かったので、問題ないんだろう。

 

レーザー当てた後、目を開けて一点を見つめているのにもかかわらず一度完全にブラックアウトするのも結構な恐怖だ。終わり際に自分の毛細血管がビカビカ!っと映るのも怖い。

 

ということで内心ビビりまくりだった自分にちょっと幻滅しつつ手術を終えてきた。目玉に何かするってのは怖いもんだね。見えてる状態で事が進むってのが何より恐怖。人によってはけっこうトラウマになるのでは

 

 ■直後~5時間経過

手術が終わってからはずーっと目が染みる感覚&あらゆる光が眩しく感じるせいで結構キツかった。要は目を開けていられないんだね。思わずタクシーで帰った(家まで1,000円ちょいなので気兼ねなく)。買い物もキツいので晩飯は家にあったレトルトカレーにした。ほとんど目をつむりながら食べたので結構難しかった。

 

ずっと染みてるので涙が出てくるし、そのせいで鼻水も出てきて横になるのもキツい。1時間おきにささなきゃいけない目薬のために目を開けるのも結構な気力が要る。目薬は目薬で染みるし…

そしてとにかく眩しい。スマホの明るさを1番暗くしても眩しくて直視できないし、この時間帯は何かを見ようと思えなかったね。「おいおいこれ明日仕事なんだけど何にも出来ないんじゃね?そもそも目を開けられないから出勤すら危ういのでは?」なんて思っていた。

とりあえずやれることが無いので、家の中の全ての電気を消してラジオを聴いてヒマを潰していた。

寝る時に使う常夜灯ですら眩しかったからね。なかなか貴重な体験だ。

 

処方された痛み止めの目薬はドライアイを誘発するらしいので術後の経過を心配して1回も使わなかった。けど我慢せず使ったほうが良かったと思う。

 

■手術当日 5時間経過後 

手術後5時間ぐらい経ったら急に痛みと眩しさが軽減されてきて、部屋の電気をつけてPCモニタを直視できるぐらいになった。「痛みは術後5時間ぐらいまで」と病院の人が言っていた通りなので経過としては一般的で、良好ということだろう。

 

視界は翌朝までボヤけたり白く濁ったりすると言われていた通り、当日は全然クリアじゃない。目を開けて映像や文字を見られる状態ではあるけど、まだボヤけが残ってて近くを見るのに体力が要る。あと軽減はされたものの、普段よりは遥かに眩しい。ゴロゴロした異物感もある。目薬もけっこう染みる。

ただこれまでPCモニタの文字は裸眼で読めなかったんだけど、この状態でもわりとくっきり見えてるので視力改善の実感はある。遠くはまだ良く見えない。

 

就寝中に目を掻いたりしないよう、防護グラスを付けて就寝。痛みもかなり収まったので特に問題無く寝られた。

起きたら防護グラスはそのへんに転がっていた。

 

 ■翌朝~翌日検診まで

朝起きたら視界のボヤけも軽減されていて、「この状態なら裸眼で特に問題無く仕事ができるな」と思える感じ。遠くもかなりクリアに見える。

衝撃や風を防ぐため防護グラスを付けて通勤。ダサいしサイズが合わなくて耳が痛いからなるべく付けたくない。知ってたけど「Lサイズのグラスなのに側頭部を締め付けてくるってことは俺は頭デカいんだな」という実感が得られて悲しい。

 

手術翌日はPC作業よりもミーティングの時間が大半だったのも良かったのか、特に大きな疲れなども感じず終業。室内でも少し眩しい感覚は残っている。

時季柄、職場周辺はイルミネーションがすごいのでレーシックによるハローがより映える。

 

業務終了後、翌日検診。

視力は右目1.5、左目1.0。左目も1.5になるよう手術はしているので、数日すればもうちょっと良くなるかもとのこと。少しまだボヤけるけど、見え方に問題は無いのでとりあえず数日後どうなってるかなという感じ。

 

角膜の炎症が残っているとのことで、既に使っている目薬が1本追加された。ステロイドらしいんだけど、使用リスクの説明が無かったな…

他の感染予防やヒアルロン酸の目薬は3時間に1回なんだけど、消炎のステロイド目薬はあと1時間に1回だ。

本来は1週間後の検診だったけど、この炎症があるため3日後に検診を受けることに。

そういえば下まぶたの裏側が赤い。普段は見えないのに、何もしてなくてもちょっと赤いのがはみ出てる。これが炎症の影響かな。

 

自分は炎症とか発熱みたいな、腫れたり赤くなったり熱を持ったり、という症状がしっかり出るほうなので特に動揺は無い。痛みもかゆみも無いし。

 

 

■術後2~3日

日を追うごとに目の中の異物感もどんどん無くなっていき、眩しさというか、ハロー・グレアも夜に街を歩いたりしないと分からないぐらいになった。

 

初日から3日目まではちゃんと防護ゴーグルをして寝てたけど、朝起きたら必ず外してる状態で起きるので4日目からは付けないことにした。ずっとシャワーだったけど4日目から入浴も解禁した(2日目からOKだけど炎症を起こしてるので何となく控えた)。

 

■術後1週間検診

炎症もだいぶ引いたようで、目薬の頻度も1日5回でOKになった。

右目に比べて左目の視力の回復が少し遅かったけど、1週間経ったら両目とも1.5になっていた。ただ数字は一緒だけど何となく右目のほうがちょっとハッキリ見える。

 

■その後

現時点で術後20日が経過したけど、特に問題無い。

ドライアイの感覚もほぼなくなり、処方された目薬が無くなってからも市販の目薬を一応買ったけど使うのも忘れるぐらいだ。

3ヶ月後に最後の検診があるけど、きっと問題ないであろう。

 

 

■視力回復

視力が回復したことに感動する、という感覚は実はほとんど無い。

普段これまでも起きてる時間はずっとコンタクトやメガネで視力を矯正してよく見えてる状態で暮らしていたからね。その状態と見え方はあんまり変わらないので、別にって感じだ。 

ただやっぱり何もしなくても見えるってのは良いね。コンタクトやメガネが無くてもいつでも戦える状態ってのは気分が良い。 

 

 あとやはりコンタクトつけて仕事するよりも、視力の良い裸眼のほうが全然疲れない。この部分に自分は1番価値を感じている。

 

 

家でも職場でもずーーーっとPCモニタを見ているので、多分また視力は落ちてくると思う。 

まあそれでもやって良かったと今のところは思う。