タルトタタンというユニットがある。
経歴を書くとものすごく長くなるし、調べるのが面倒なので割愛する。
なぜ長くなるかと言うと、メンバーチェンジがものすごく頻繁だからである。
チェンジが起きた回数で言うとおそらく8回である(脱退で1ポイント、加入で1ポイント)。
これがたった3年で行われているのだから普通じゃない。48人いるわけでもない。基本的には2人組のユニットなのである。
かといってその頻繁なメンバーチェンジが売りというわけでもない。
曲自体はそれなりのペースでリリースしている。アルバムも4枚出ている。当然、各アルバムごとにメンバーは全く違う。
それで何故タルトタタンをチェックしているかというと、最初はあの真部脩一がプロデュースしていたからである。
相対性理論を脱退して、全曲プロデュースとなれば見逃す手は無い。ただ真部脩一プロデュースは1stアルバムだけだった。
2ndは実はあまり興味が湧かなかったのでチェックしていない。3rd・4thは真部脩一チルドレン筆頭、ふぇのたすのヤマモトショウ氏がプロデュースしているので結構聴いている。
またメンバーチェンジの話に戻る。
勝手な妄想なんだけど、事務所(レコード会社?)がちょっとおかしいんじゃないかと思っている。
プロデュース陣は毎度毎度、なぜ用意できるんだと疑問に思うくらい優秀である。真部脩一、Tofubeats、津野米咲(赤い公演)、田渕ひさ子、吉村秀樹、ヤマモトショウ・・・さらに田渕ひさ子に至ってはライブのバンドメンバーにまでなっている。
あれだけのコネを持っているのはレコード会社としてすごいと思う。でもメンバーが定着しないので、せっかくの良い楽曲が使い捨てになっている。ここが腑に落ちない。
ちなみに先月も1人脱退している。
辞める直前に出たアルバムのタイトルは「TARTETATIN ARE ALLRIGHT !」という皮肉なのか自虐なのかよく分からないタイトルである。曲は全体的に良い。
ちょっとそっち方面の音楽に明るい人だったら、恵まれすぎた環境にいることは分かるはず。なのにボコボコ辞めていくのである。
もし「リスナーが細かいこと気にしなくて良いんだよ!黙って曲だけ聴いてろ!嫌なら無関心を装え!」と言われれば全くその通り。反論の余地なしである。
なんだけどメンバーチェンジに伴う「せっかくの良い楽曲が使い捨てになっている」状態がどうしても気に入らないのである。